午前10時からの玉泉寺さま『夏の法座』のご満座を終え、午後1時半から予定されている会議に出席のため佐賀市に向かって移動中なのですが、どうですかすばらしい道路でしょう?
この道は鹿島市と長崎県の諫早市を結ぶ『多良岳オレンジ海道』という、最近開通したばかりのバイパス道路です。そもそもは広域農道のようで高台のミカン畑の中を突っ切っていて眺めも良く、今までのカーブの多い海岸線を走る道路とは違いとても快適です。
が、こういう道路だからこそ事故も多く“ネズミ捕り”も頻繁に行われているそうですので走行される際はご注意を
午後1時半から基推の寺院振興部会、引き続き2時からの教化団体代表者会に“キッズサンガ教区アドバイザー代表”として正式には初めて参加しました。(これまでは実質少年連盟委員長の古川君が兼務してくれてました)
議題は「連研指導者研修会について」・「教区交流会について」・「教区子どもの集いについて」というもので、新規事業の立ち上げを含めた積極的な意見が飛び出す会議ではありましたが、個人的には現状と展望についてもう少し時間をかけて共通認識を構築しないと無理じゃないか?と思う部分もありました。
ん~保守的になりつつあるのは私も年取ったということでしょうか?(笑)
午前中で佐世保のお参りを終え、午後2時からは県の総合庁舎内にある法務局で『同和部会』に出席。
数百年の歴史の中で形成されてきた『部落差別』。社会的には“負の遺産”として随分改善されてきたようですが、『世界人権宣言』から既に半世紀が経過した今日でも様々な問題が報告されているのが現状です。
そもそも仏さまに凡夫(ぼんぶ:死の瞬間まで自己中心的な存在)と知らされた我々には他人はおろか自分自身の“差別心”さえ完全に取り除くことなど不可能なのでしょうが、せめてこうした差別に泣く人を減らすことに繋がれば…との想いから、今年度も被差別地区の現地学習会や企業・一般社会への啓発活動に取り組む事などを確認し閉会しました。
夜はそのまま佐賀市内で行われていたプロジェクトBの会合に合流。
12時からは長崎市の平和公園近くにお住まいの冨永さん宅に百ヵ日法要のご縁でお参りしました。
こちらのお宅でも日曜とあって幼いひ孫さんたちも一緒にお参りで、お衣を着替えている私の周りを取り囲んで「今から何すると?」「これは何?」などと質問攻めに…(笑)。
ご法話で『還相摂化』(仏さまに成られたらすぐに娑婆に還り迷いの衆生を導くおはたらきをされる)のことをお話しすると「大きい爺ちゃんは天国におるとじゃなかったと?」と聞く子がいたので一瞬“あらっ”と思ったのですが、すかさずその子のお母さんが「うちは神道なので…」と説明して下さったので「そうばい、大爺ちゃんはみんなが嬉しかったり悲しかったりしてるときもいつも一緒のおんしゃっばい」と言うと嬉しそうに“ニコッ”としてくれ、私も安心しました。
今夜、明日の昼・夜、明後日の昼の四座と多良組玉泉寺さまの『夏の法座』でのお取次ぎのご縁を頂いています。
玉泉寺さまは母方の親戚寺でもあり、今回で3度目のご縁。
夜8時半からのおつとめで、ご法話が終わったのが10時前。控え室に戻って住職さまから“人間魚雷回天”の生き残りであられる前住さまの興味深いエピソードを色々と聞かせて頂くうちに既に時計の針は11時過ぎに…。
いやぁ~柔和なお姿からは想像できないくらいの壮絶な人生を歩まれてこられたんだなぁ~と聞き飽きないお話しに後ろ髪を引かれながら帰宅したことです。
玉泉寺さま『夏の法座』の2日目、小雨が降る中となりましたが皆さん熱心にお聴聞下さいました。
ところでこの境内の美しい芝生ですが、今年米寿を迎えられた前住さまがいつもお一人だけで手入れをされているとのこと。それも軍隊の中では規律上常識とはいえ、兵学校を卒業し二十歳を過ぎたばかりの自分を多くの年配の従兵が一生懸命にお世話してくれたことが未だに忘れられず、せめてものご恩返しのつもりでなさっているのだとか…。
自分の為の他人のご苦労を目の当たりにされ、何かをせずには申し訳ないとのお気持ちでしょうか、阿弥陀さまへの「ご報謝」もきっとそういうものなのでしょうね。ナマンダブ、ナマンダブ…
午後3時から嬉野小・中学校へ27日から始まる『子どもの人権週間』に合わせて人権啓発ポスターの掲示依頼に伺いました。
中学校にはもう一つ「人権作文」の応募をお願いしたのですが、校内はちょうど掃除の時間で私を見かけた児念や子どものクラブを通して見知った子達が「何しに来たと?」と近寄って来て声をかけてくれたので、「あんたたちの夏休みの宿題ば持って来たとよ!(笑)」と言うと「え~っ」と一斉にブーイングを浴びる羽目に…。
そりゃそうでしょうね、私も作文は苦手でしたから。
写真はご多用の中にも係わらずにこやかに応対して下さった木原校長先生。今後も公私共にお世話になります。
佐世保のお参りから帰宅し午後3時からは下野の證誠寺さまにて定例の組法話会(住職会議)に出席。
今回は宗祖大遠忌団参の第3班(関東方面から兵庫・四国方面にコース変更)の募集(⇒『夏ご縁法要』の案内に同封します)や、現在ご本山の宗会(国でいう国会に当たる機関)を中心に進められている『組変更』や『宗本分離』に関する経過報告がありました。
これはつまり、藤津西組(現在13ヵ寺で構成)などの組を今後は約30ヵ寺を一つの組とし、また宗派と本願寺を機構上分離させ“時代即応の教化体制の確立を目指す”という言わば本願寺派組織の改編・合理化であるそうですが、まぁ~これらには様々な問題点もあるようですし、決して急がず充分に議論を尽くしてからにして欲しいと思ったのは私だけでしょうか?
(内要が重大すぎて写真を忘れていました)
午前9時から「仏華(仏前のお花)は仏さまのお心を表わすものですからこちら向きに活け、棘のある花や毒花は避けます。しかも、生花を用いるのには(枯れゆく姿を通して)あなたも無常の中にあるいのちだよと知らせて下さるはたらきを味わうことができますね」とご法話させて頂いた田中さん宅の三・七日のご縁。
おつとめの後茶飲み話で何気に「今何かスポーツしてる?」と聞くと中学生のお孫さんの一人がなんと「私ソフトテニスをやってます」と言ってくれるではないですか!ん~つい嬉しくなって急にテンションが上がった私が「じゃあ横田コート(自分が中学の頃よく試合で訪れたコート)とかでやってるの?」と尋ねると「いやぁ~あの辺りは住宅ばかりでコートはありませんよ」ですって!
「そうかぁ~もうあの頃からは30年近く経ってるんだものなぁ~」と、私も“無常”を感じショックを受けたご縁となってしまいました。(笑)
第2班の団参に参加した前住のお土産大きなさるぼぼの“飛騨”ちゃん(⇒今月11日の記事)。
麻衣のトイレ練習のお供になっていることはご存知でしょうが、実際はこうやってお役目を果たしてくれているんです。(笑)
「飛騨ちゃんシーシーッ。ハイ、今度は麻衣ちゃんがシーシーッ!」おかげでずいぶんトイレが上手になりましたよ。
(お食事中の方にはゴメンなさい)